変身願望
髪型を変えたねとよく言われる。
自分としては変えてるつもりはないんだが、まあ結構な頻度で。
確かに言われてみれば変えてるんだよね。前髪あげたりおろしてみたり。整髪料を変えてみたり。
無意識にね。
今、無意識に、ここではないどこかに行きたいという気持ちになっているのではないか。
というかその気持ちで心はいっぱいだ。
髪を染めて、好きなファッションして、遠くに1人で行きたい。社会的な文脈に自分に嘘をついて合わせるくらいだったら、その社会的な文脈に逆らって、一人佇んでいたい。漂っていたい。そっちの方がきっと「生きてる」。
きっとそれで幸せになる方程式は解けない。分かってるって―の。
けどそこに行きたいんだ。
この「孤独の子」をあやさないといけない。
本当にめんどくさい。この赤ん坊を投げて、放り出してしまいたい。
けど、そうなるともっと孤独になると思ってるから、僕はこの「孤独の子」をいつまでも大事に抱えている。
放り出すことはできるだろうか。
自分に嘘をつくことにはならないだろうか。
今抱えている「孤独の子」は「本当の自分」なんだろうか。
分からん。なんだよ、この例えが一番分らんわ!
今自分は、ワクワクする時がいつなのか分からない状態にいる。
昔の塾のバイト先にいる時は、まちがいなくワクワクしていた。
嫌な気分になることもあったけど、きっとしっかりした差をつけてワクワクが勝っていたはずだ。
今はもうワクワクが勝る時などあるだろうか。
人生を占めている時間のほとんどがただの「暇つぶし」だ。
自分から工夫しようとか考えない。
ふーー。
『自分のなりたい自分になる』
自分の人生の基本軸だ。
変身願望が強い。昔からだ。中2の時に「夢を叶えるゾウ」を読んだ時から。
そもそもお前の「叶えたい夢」ってなんだよ。
その夢を経験値で探すところからじゃねえのか。なあ、ひよっこよ。
そういえば昔の塾の時も、今と同じようにイライラ、モンモンしていた時があった。
あの頃から結局「なりたい自分」になれたのだろうか。
まあ少しは、かな。
ちびっこの時はよかったよな。
腕を目の前で十字に組めば、簡単にスペシウム光線が打てたんだぜ。
まあ今でもウルトラマンになりたければ、なれるんだけどな。